離婚を考える瞬間は、誰にとっても心が揺れるものです。「本当にこれでいいのかな?」と迷いながらも、日常の中で少しずつ現実的な準備を進めていくことが大切です。
迷いがあるうちは、まだ結論を出すべきではありません。ただ、今後迷いなく「別れよう」と決断した時に慌てないように、「8つ」の準備は早い段階から始めておきましょう。たとえ離婚することがなかったとしても、きっと無駄にはなりません。
この記事では、離婚を決める前にやっておきたい8つの準備を紹介します。
1.生活できるかどうかをシミュレーションする
離婚を考えるとき、まず確認しておきたいのが「離婚後も生活できるかどうか」。
感情よりも先に、数字で現実を見ておくことが大切です。
家賃・光熱費・食費・教育費など、
これまで夫婦で分担していた支出を一人でまかなえるかを整理してみましょう。
子どもがいる場合は、住む市町村によって支援内容(児童手当・医療費補助など)が違うため、早めの確認を。
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生活費の中でも、見直しやすいのが固定費(毎月変わらない支出)です。
少しの工夫で、年間数万円の節約になることもあります。
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保険の見直し
離婚後は家族構成や収入が変わるため、
「今の自分に合っていない保険」に入り続けているケースも多いです。
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家計の見直し
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電気・通信費の見直し
引っ越しや家の契約を見直すタイミングで、電気代やインターネット料金も見直しておきましょう。
どちらも月々の固定費を抑えるチャンスです。
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2.住まいをどうするか考える
次に考えたいのは、住まいのこと。
現在の家に住み続けるのか、引っ越すのか。
賃貸なら契約名義の変更、持ち家なら財産分与や売却の検討も必要になります。
持ち家の場合
持ち家がある場合は、まず「名義」「ローン残高」「相場価格」を確認しましょう。
売却するのか、どちらかが住み続けるのかで、今後の手続きやお金の流れが変わります。
- 住宅ローンが残っている場合は、金融機関へ相談
- 名義変更や財産分与の話し合いを早めに進める
- 売却予定がある場合は相場を把握しておく
相場を知っておくだけでも冷静に判断しやすくなります。
いきなり売る決断をしなくても「今どのくらいの価値があるか」を知っておくのは大切です。
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3.子どもの生活を守る準備
子どもがいる場合、生活環境の変化に備えることが大切です。特に働いていないお母さんが子どもを引き取る場合は、通勤・保育・お迎えルートを想定して自宅を決めるとスムーズです。
引っ越しや転園・転校の可能性があるなら、早めにリサーチしましょう。保育園・学童・病児保育などの支援体制は市区町村によって異なります。
💡働く親の味方:「病児保育」や「ファミサポ」をチェックしておくと安心です。
4.収入源を考える
離婚後は生活費を自分でまかなう必要があります。
焦らず、まずは「どんな働き方をしたいか」を考えるところから始めましょう。
専業主婦の方でも、少しずつ在宅ワークやパートなどからスタートできます。
ただ、子どもがいると通学は難しいもの。そんなときはオンラインで資格を取るのがおすすめです。
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ハローワークや自治体の就労支援サービスも併用すると安心です。
サポート制度を上手に使って、無理のない形で新しい一歩を踏み出しましょう。
5.養育費・慰謝料などお金のことを整理する
離婚の中でもトラブルになりやすいのが「お金」。
口約束ではなく、必ず書面に残すことが大切です。
感情的になりやすい場面だからこそ、冷静に準備を進めておきましょう。
- 養育費の金額と支払い期間
- 面会交流の頻度や方法
- 財産分与の比率
養育費は「裁判所の算定表」で確認できます。
また、浮気・暴力などの証拠は写真・診断書・レシートなどで保管しておくと安心です。
話し合いが難しい場合や、相手とのやり取りに不安がある場合は、
公正証書を作成して支払いを明確にしておくとトラブルを防げます。
専門家や調停員に相談しながら進めると安心です。
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- 離婚協議中でも申込みOK(おおよその金額がわかれば審査可能)
- 未払いが解消されれば再申請も可
- 養育費の支払いを安定させ、子どもの教育費を守れる
公的支援や弁護士相談と併用できるため、「まずは支払いを確実にしたい」という方にもおすすめです。
お金の整理は、これからの生活を立て直すための大切なステップです。
焦らず、一つずつ「安心できる形」にしていきましょう。
6.子どもの戸籍・親権・名字のことを確認する
離婚後は、子どもの戸籍・親権・名字(姓)についても決めておく必要があります。
この3つはそれぞれ別の手続きが必要になるため、ひとつずつ整理して考えましょう。
決めておくべき主なポイント
-
親権をどちらが持つのか
👉 離婚届に記載が必要。未成年の子どもがいる場合は必ず決めなければなりません。 -
子どもの戸籍をどちらに入れるのか
👉 離婚後、親権者が自動的に戸籍の親になるわけではありません。
👉 戸籍を移す場合は、「入籍届」の提出が必要です。 -
名字(姓)をどうするのか
👉 親が旧姓に戻る場合、子どもも自動的には変わりません。
👉 「子の氏の変更許可」を家庭裁判所で申し立てる必要があります。
離婚届には「どちらの姓を名乗るか」を選ぶ欄があります。
私は旧姓には戻らず、婚姻時の姓をそのまま引き継ぎ、子どもと新しい戸籍を作り直しました。
👉 くわしくは関連記事で解説しています。
離婚後の戸籍と手続き
💡 注意しておきたいこと
子どもがいる場合、ある日突然名字が変わることは、学校や友人関係にも影響することがあります。
子どもの気持ちや環境の変化にも配慮しながら、できるだけ安心して過ごせる選択を考えましょう。
7.必要な書類をそろえる
離婚の手続きでは、思っている以上にたくさんの書類が必要になります。
離婚届を提出したあとも、名義や住所の変更などで各所への届出が続きます。
焦らず、ひとつずつ確認して進めましょう。
役所で準備・取得しておく書類
-
離婚届
-
印鑑証明書
-
戸籍謄本(全部事項証明書)
-
住民票(転居がある場合)
市役所の窓口で「離婚手続きで必要な書類を教えてください」と伝えると、
まとめて案内してもらえることが多いです。
名義・住所変更をする書類
-
運転免許証
-
健康保険証
-
銀行口座
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クレジットカード
-
パスポート
-
学校関係(子どもの通学先など)
💬 住所変更がある場合は、市役所での転居・世帯変更手続きも忘れずに。
特にお子さんがいる方は、児童手当や医療証の住所変更も必要になります。
💡 ワンポイント
まとめてやろうとすると大変なので、
「役所関係 → 銀行関係 → 学校関係」など、カテゴリーごとに順番を決めて処理するとスムーズです。
手続きのチェックリストを作っておくと、抜け漏れ防止にもなります。
8.心を整え、信頼できる相談先を持つ
離婚を考えはじめると、心も頭もぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。
感情の波にのまれて判断を急ぐよりも、まずは自分の心を落ち着かせる時間を持つことが大切です。
信頼できる人に話を聞いてもらう、カウンセリングを受ける、静かに本を読む――
そうした小さな時間が、次に進む力につながります。
📚 私が助けられた2冊
『鈍感力』(渡辺淳一/集英社文庫)
他人の言葉や出来事に敏感すぎて疲れてしまうとき、
「少し鈍く生きる」ことが自分を守る力になる――
そんな視点に気づかせてくれる文庫本です。
また、悩みを一人で抱えこまないことも大切です。
自治体の相談窓口や法テラスなどの公的支援を利用すれば、
専門家の意見を聞きながら冷静に整理していくことができます。
焦らず、自分の心と向き合いながら、少しずつ前に進んでいきましょう。
自分から言い出した離婚であっても、いざ進めてみると、
決め事や手続き、これまで築いてきたものの多さに驚き、心身ともに疲れてしまうことがあります。
離婚は「終わり」ではなく、たくさんの整理と選択の連続です。
土壇場になって「条件なんてどうでもいいから、早く別れたい」と投げ出してしまわないように、
気持ちに余裕があるうちに一つひとつ、「自分はどうしたいか」を整理しておきましょう。
今はしんどくて笑う余裕なんてないかもしれません。
それでも、未来が見えなくても、きっとまた明るい日々がやってきます。
まだまだ人生は続きます。少しずつでいい、前を向いて歩いていきましょう。

