自分や愛する家族のために人間ドック受診のススメ

生活

人間ドック受診に関して。人間ドック受診のススメ

50才前後になると、そろそろ友人や知り合いが大病にかかったり、それに伴い治療の話を聞いて怖くなったり。毎回、何か見つかるのではないかとドキドキしながら結果を待ちますが、半ば義務のような気持ちで重い腰を上げ、毎年受診するのが人間ドック。

私は、かれこれ15年以上続けています。治療する程ではないポリープや筋腫など年々増えている辺り・・・やはり自分の体の状態をよく知っておくことが大切だと思っています。早期発見の重要性を言われながらも、なかなか育児中、特に働いているお母さんは子供の学校行事を優先しがちですが、是非毎年一度は受診することを強くオススメします。

とはいえ、なかなかまだ受診したことのない方も多い人間ドック。一体どこで、どうやって、どんな種類があるのでしょうか。今回は人間ドックの疑問あれこれ、検査内容や費用を調査!

人間ドックの疑問あれこれ

  • 何歳から受診できるか?
  • どれくらいの頻度で受診したほうがいいのか?
  • 病院はどうやって検索できるのか?
  • 一体いくらかかるのか?保険は適用できるのか?
  • 人間ドックの検査項目は?
  • 所要時間は?
  • 前日の準備は?
  • 結果はその日にわかるのか?

参考)人間ドック以外の特定部位ドックの種類

何歳から受診できるのか

20才以上であれば受診可能となっています。

20才で必要?なのかどうか。逆に不要?という根拠がないですよね。

例えば40才以上でがんなど発症リスクが高まる病気が多いですが、20才だと絶対ならないということではない。あくまで確率の問題。

  • 基礎疾患があるのかないのか。
  • 自分の体質はどうなのか。
  • 自覚症状はないけれどこういう病気がある、など。

一度受診して自分の体と向き合っておくのをおすすめします。

どれくらいの頻度で受診したほうがいいのか

若い時に一度受診して自分の体質がどうなのか、を診てもらうと、そのあと経過観察として毎年受診したほうがいいのか。何年に一度受診したほうがいいのか。先生に聞いてみましょう。自分の体を自分一人で判断するのは危険です。尚、一般的には30才以上は年に一回の受診を推奨されています。

病院はどうやって検索できるのか?

通常の病院で人間ドックとして受診するのか、人間ドック専門施設で受診するのか。

二通りありますが、人間ドックの専門施設は本当にキレイ!快適に受診中過ごせます。そして待ち時間がほとんどなくスムーズに移動して受診できます。(無駄のないスケジュールに毎回感動するくらい)

グーグルで検索

例えば 大阪市_人間ドック_日帰り 

でも検索できますが一括検索サイトもあります。

人間ドックと検診予約サイト EPARK人間ドック
人間ドックと検診予約サイト EPARK人間ドックです。
いくらかかるのか? 保険は適用できるのか?

人間ドックは保険適用外です。

日帰りコースで大体の目安が3~7万円。一泊二日コースで4~10万円。それ以外に追加したオプション費用がかかります。

住んでいる自治体によっては助成金が出る場合もあるので、個人で受診される方は確認しておくといいですね。

また自治体によって女性検診、胃がん、肺がんなど偶数年、または奇数年などで無料で受診できたりするところもあるので、そういった自治体の制度と併用するのもおすすめです。

人間ドックの検査項目は?

働いている方は、会社で労働安全衛生法により「法定健診」という企業健診が義務化されています。その内容に関しては、最低限の検査項目のみの設定なんですね。

人間ドックでは、法定健診やメタボ健診よりも検査項目が多いだけではなく、気になる症状に合わせて検査を選んだり、オプション検査を追加したりすることができます。複数の検査を組み合わせて疾患リスクを発見する確率を高めたい場合は、スタンダードな検査コースにオプションで検査項目を追加して、全身の健康チェックと気になる部位を検査するという、組み合わせも可能です。

検査項目

  • 身体計測
  • 血圧
  • 心電図
  • 眼科検診
  • 聴力検診
  • 呼吸機能検査
  • 胸部エックス線
  • 上部消化管エックス線(もしくは上部消化管内視鏡)
  • 腹部超音波検査
  • 血液検査
  • 尿検査
  • 便潜血検査
  • 内科検診

を含むことが一般的です。施設によって重要視している疾患リスクが異なる場合は、検査項目が追加・変更されていることもあります。

所要時間は?

人間ドック・・日帰りコースとはいえ、3,4時間で終了のため実際は半日であることが多い

*オプション検査の追加項目により時間が違う。

前日の準備は?

前日の準備 一般的には、前日のアルコール摂取は禁止です。夕食は20~21時までに済ませ、その後は、水以外の飲食はできません。

検査当日も朝食は取らず、水も検査の2~3時間前までしか飲めません。よく、いつも通りで検査しないと意味がないと前日も飲酒している人がいますが、絶対にやめましょう。

※検査が午後からであれば、朝7時までという条件付きで、朝食を摂れることが多いです。

結果報告 

すぐに治療が必要な所見がない場合、2~3週間後に郵送で送付されることが多いです。毎回病院を変えるという意見もありますが、同じ病院だとデータが残っているので、体の状態をドクターが判断しやすいです。また検査結果についても、人間ドックでは検査結果を踏まえて、対面で健康改善のためのアドバイスをもらえることもあります。

自分の健康状態に合わせて検査内容を組み替えられるのが、人間ドックの特徴の一つです

参考)人間ドック以外の特定部位ドックの種類
  • 脳ドック
  • PET検査
  • 心臓ドック
  • 胃がん検診
  • 大腸がん検診
  • 肺がん検診
  • レディースドック
  • 婦人科検診
  • 乳がん検診
  • 子宮がん検診
  • 血液検査「空腹時血糖/HbA1c」
脳ドック

▶日常的に頭痛がある方、肥満の方、近親者に脳疾患経験のある方(過去にいた場合) など

脳卒中などの脳血管疾患は突発的に発症します。自覚症状がないことが多いか、あっても気がつかないことが多いため、定期的な検診と早期発見が重要となります。主な検査項目は、頸動脈エコー検査、頭部CT検査、頭部・頸部MRI検査、頭部・頸部MRA検査、血液検査などです。

  • 受診費用 3~5万円ほど
  • 検査時間 1〜2時間程度
  • 前日の準備 基本的には前日の食事制限などはありませんが、消化に良いものを食べて前日21時以降のアルコール摂取は控えましょう。検査当日は食事を摂らず、水も少量に抑えます。
PET検診

▶ほぼ全身のがんリスクを一度に調べたい方 

PET検診は、がん細胞が正常な細胞と比較してブドウ糖を多く取り込む性質を活かした検査です。ブドウ糖に似た特殊な検査薬を注射で体内に投与し、がん細胞をマーキングさせます。肺がん、食道がん、すい臓がん、大腸がん、頭頸部がん、悪性リンパ腫をはじめ、乳がん、子宮がん、卵巣がんなど、ほぼ全身のがんリスクの発見に役立ちます。

  • 受診費用 10万円ほど
  • 検査時間 薬剤が全身にまわるまで1〜2時間程度、撮影自体は30~40分程度
  • 前日の準備 5~6時間ほど絶食する必要があります。また糖分を含んだ飲料は口にできません。筋肉疲労があると回復するためにブドウ糖の代謝が活発なるので検査前日から激しい運動は控えましょう。
心臓ドック

息切れや動悸が気になる方、近親者に心臓疾患の経験者のある方(過去にいた場合も) 

心筋梗塞・狭心症・弁膜症などの心臓疾患は、発症すると数時間以内には死亡するケースも珍しくありません。心臓ドックでは、心臓病の予兆となる動脈硬化を早期発見して、心臓病リスクに対処することが目的です。心電図をはじめ、血液検査、心臓CT検査、頸動脈エコーなどを実施します。

  • 受診費用 3〜5万円ほど
  • 検査時間 1~3時間程度
胃がん検診

受診を推奨したい方:飲酒習慣のある方、仕事などでストレスの多い方 など

胃がん、食道がん、十二指腸潰瘍などの上部消化器疾患のリスクを調べる検査をします。主な検査項目には、上部消化管エックス線検査(胃バリウム)、内視鏡検査(胃カメラ)、ABC検査などがあります。胃がんの罹患(りかん)率は、40歳代後半以降に高くなるといわれています。

  • 受診費用 1~2万円ほど
  • 検査時間 内視鏡検査自体は10~15分ほど(鎮静剤を使用した場合は、検査後に休憩するため、さらに15~20分ほど追加されます)
  • 前日の準備 胃バリウム・胃カメラの場合、前日の食事は消化の良いもの、当日の朝食は取りません。
大腸がん検診

▶腹部・胃の調子が悪い方、近親者にがん経験のある方(過去にいた場合も)

調べるのは大腸がんや大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎などの疾患リスクです。一般的には便潜血反応検査(2日法)か内視鏡検査(大腸カメラ)を行いますが、近年では大腸CT検査(大腸3D-CT検査)を実施することも増えてきました。大腸カメラ検査の場合では、検査時に見つかったポリープを同時に切除することもあります。

  • 受診費用 2~3万円ほど
  • 検査時間 内視鏡検査自体は15~30分ほど(追加検査や、鎮静剤を使用した場合には検査後に休憩するため、さらに15~20分ほど追加されます)
  • 前日の準備 大腸カメラ検査を受ける場合には、前日から指定された食事(検査食)を摂ることがほとんどです。また前日の夜から下剤を服用し、当日にはさらに下剤を服用して便を出し切り腸の中をきれいにします。
肺がん健診

日常的にタバコを吸う方(喫煙者・喫煙歴が長い方)

肺を中心に、気管・気管支を含む臓器の検査を行います。肺がん、肺気腫、肺炎などの疾患リスクをチェックするため、主な検査項目には胸部エックス線検査(胸部レントゲン検査)、血液検査、胸部CT検査が挙げられます。他には、痰(たん)を採取してがん細胞の有無を調べる喀痰(かくたん)細胞診などがあります。

  • 受診費用 5千~2万円ほど
  • 検査時間 1時間未満
  • 前日の準備 肺がんドックのみであれば、前日の食事制限などは特に必要ありません。
レディースドック

月経、おりもの、胸の張りが気になる方、近親者に乳がん・子宮がんの経験者がいる方(過去にいた場合も) 

スタンダードな人間ドックの検査項目に、女性特有の疾患である乳がん・子宮がんリスクを調べる、乳がん検診と子宮がん検診が追加された検査コースとなっていることが一般的です。施設によっては女性専用フロアを設置したり、レディースデーがあったり、女性医師・女性技師が検査を担当するなど女性受診者へ配慮する取り組みも行われています。

  • 受診費用 子宮頚がん検診のみ3千~1万円ほど、乳がん検診のみ5千~1万円ほど、コース全体では3〜8万円ほど
  • 検査時間  2時間~3時間程度
  • 前日の準備 生理中は正しい検査値が出ないことがあるので、生理期間は避けて受診しましょう。妊娠中や妊娠の可能性がある場合には必ず事前に申告します。また、前日に膣内を洗浄したり性行為も控えます。
婦人科検診

月経、おりもの、胸の張りが気になる方、近親者に乳がん・子宮がんの経験者がいる方(過去にいた場合も) 

「婦人科検診」は、乳がん検診と子宮がん検診をセットにした検査コースの総称です。検査では、乳がん、子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)、卵巣がん、子宮筋腫・子宮内膜症など、女性特有の疾患リスクを調べます。

  • 受診費用 1万5千〜2万円ほど
  • 検査時間  1時間~2時間程度
  • 前日の準備 生理中は正しい検査値が出ないことがあるので、生理期間は避けて受診しましょう。妊娠中や妊娠の可能性がある場合には必ず事前に申告します。また、前日に膣内を洗浄したり性行為も控えます。
乳がん検診

胸の張りが気になる方、近親者に乳がんの方がいる方(過去にいた場合も)

女性特有の疾患である乳がんは死亡数上位のがん疾患です。自覚症状がなくても検査で発見されることが多く、乳がん検査ではマンモグラフィ、乳腺超音波検査、乳視触診が代表的ですが、被爆リスクを考慮し、年代によって推奨する検査方法を変えている施設もあります。

  • 受診費用 マンモグラフィは5千円~1万円ほど、乳腺超音波検査は5千円ほど
  • 検査時間 1時間未満
  • 前日の準備 一般的に検査前日・当日の食事制限などはありません。検査が初めての場合や前回の検査から年数が経っている場合は同日に採血を行うことがあるため、そのときは食事制限があります。また、生理前後や生理期間は検査を避けるようにします。
子宮がん検診

▶月経やおりものが気になる方、近親者に子宮がんの経験者がいる方(過去にいた場合も) など

女性特有の疾患である子宮がんリスクを調べる検査です。検査方法には、子宮頸部細胞診、子宮体部細胞診、HPV検査、経膣超音波検査などが設定されます。子宮がんには「子宮頸がん」と「子宮体がん」とがあり、疾患の特徴も異なりますが、どちらも早期発見することが何よりも重要です。

  • 受診費用 細胞診は3千~1万円ほど、経膣超音波検査は5千~1万円ほど
  • 検査時間 1時間未満
  • 前日の準備 生理中は正しい検査値が出ないことがあるので、生理期間は避けて受診しましょう。妊娠中や妊娠の可能性がある場合には必ず事前に申告します。また、前日に膣内を洗浄したり性行為も控えます。
血液検査「空腹時血糖/HbA1c」

▶糖尿病が気になる方、生活習慣が不規則な方

偏った食事によるカロリー過多、運動不足、肥満やストレスなどが原因で、インスリンの分泌量が減ったり、働きが低下したりすることによって生じる糖尿病は、40代以降の発症が激増するといわれています。糖尿病リスクのチェックは、血液検査になります(空腹時の血糖値やヘモグロビンから血糖値の高さを調べるHbA1c検査〈ヘモグロビンエーワンシー〉など)。

  • 受診費用 5千~1万円ほど
  • 検査時間 1時間未満
  • 前日の準備 空腹時血糖値検査では、10時間以上、絶食をする必要があります。HbA1c検査は基本的に食事制限などはありませんが、医師の指示によって食事制限がかけられる場合があります。

まとめ

人間ドックで発見されるときは、自覚症状がなく軽度であることが多いため早期発見のことが多いです。育児は大変。時間の調整も大変。だけど子供たちや家族にとって母親はアナタただ一人。変わりがききません。自分の体も大切に。健康を過信せずに是非1年に一度は受診をしてください。

仮に5万円を12か月で割ると毎月4千円ちょい。ドック積立なるものをして、元気に老後を迎えることができるように自衛しましょう。

人間ドックは100%すべての病を発見できるとは思っていません。ただ、自分の体を守れるのは自分だけ。愛する子供たちと末永くいるために健康を守る為の義務だと私は思っています。

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