朝の不調、更年期だけのせいじゃないかも?モーニングサージを知っておこう

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朝の不調、更年期だけのせいじゃないかも?モーニングサージを知っておこう

 

朝、目が覚めた瞬間から体が重い。なんとなく不安な気持ちが消えない。夜は普通に過ごせるのに、朝だけどうしてこんなに調子が悪いんだろう——。そんな経験、ありませんか?「これも更年期のせいかな」とあきらめている方も多いかもしれません。でも、その朝の不調にはモーニングサージという体の反応が関係しているかもしれません。仕組みを知れば、朝のつらさを必要以上に怖がることはなくなります。

朝だけつらい。それ、あなたのせいじゃありません

なぜ夜は平気なのに、朝だけしんどいの?

夜は比較的落ち着いて過ごせるのに、朝になると体が重く感じる。実はこれ、性格や気合の問題ではありません。体の仕組みとして起きている反応なんです。

起床前後は、血圧や自律神経が大きく動く時間帯です。体にとって負担がかかりやすい状態になりやすく、そこで違和感が出る人もいます。この違いを理解せずに「私がダメなんだ」と自分を責めてしまうと、不調の正体が見えなくなってしまいます。

「朝はゴールデンタイム」が合わなくなったっていい

「朝が一番頭がさえる」「朝活で差をつけよう」——そんな言葉、よく耳にしますよね。でも、それがすべての人に、すべてのライフステージで当てはまるわけではありません。

年齢や体調の変化によって、朝の負担が大きくなることは自然なことです。無理に朝活に合わせないのは、後ろ向きな選択ではなく、自分の体を大切にする選択です。

朝の不調は”気合不足”じゃない

「もっと頑張れば乗り越えられる」「気持ちの問題でしょ」——そんな言葉に苦しんでいませんか?

朝のつらさは、意志の力だけで簡単に乗り越えられるものではありません。体の反応を理解すれば、無理に周囲に合わせる必要はないとわかります。気合論から距離を置くことが、朝の不調と上手に付き合う第一歩になります。


モーニングサージって、結局何なの?

「サージ」は”急上昇”という意味

モーニングサージとは、起床前後に血圧や心拍数が急激に上昇する現象のことです。「サージ(surge)」は英語で「急上昇」を意味します。

これは病名ではありません。朝に体が休息モードから活動モードへ切り替わる際に起こる、自然な変化を指す言葉なんです。

冬場は寒さで血管が収縮しやすく、この変化が強調されやすくなりますが、冬だけに起こるものではありません。

早朝高血圧とは何が違うの?

早朝高血圧は、朝の血圧の数値そのものが高い状態を指します。一方、モーニングサージは血圧の上がり方の急さに注目した概念です。

この違いを知ることで、必要以上に怖がらずに済みます。モーニングサージは体の切り替え反応であり、異常ではないんです。


なぜ体は朝に一気にアクセルを踏むのか

起床前後、体の中では何が起きている?

明け方になると、体は目覚めの準備を始めます。血圧や体温が上がり始め、交感神経が優位になり、ホルモンの分泌が変化する——これらが同時に起こることで、体は活動モードへと切り替わっていきます。

この切り替えが急激な場合、体は負担として感じやすくなるんです。

更年期は調整が不安定になりやすい時期

更年期は、ホルモンバランスの変動によって自律神経の切り替えが急になりやすい時期です。そのため、モーニングサージの影響を強く感じやすくなります。

でも、これは本来「生きるための仕組み」です。敵視するのではなく、仕組みとして理解することが大切です。


モーニングサージが強く出やすいのはどんな人?

冬場はリスクが高くなる

寒さによって血管が収縮しやすくなり、血圧が上がりやすくなります。さらに、布団の中と室内の温度差も体への負担を大きくします。

更年期の女性だけじゃない

モーニングサージは女性特有の現象ではありません。男性にも起こり得るもので、特に自覚症状が少ないまま血圧の数値として表れるケースもあります。

若い人でも起きることがある

睡眠不足や強いストレスが続くと、自律神経の切り替えが乱れやすくなります。急に動き出す朝の生活習慣も影響するため、年齢だけで判断することはできません。


ヒートショックとは別物です

混同すると余計に怖くなる

朝に起こりやすいという共通点から、ヒートショックとモーニングサージは同列に語られがちです。でも、この2つは別物です。

ヒートショックは急激な温度変化による血圧変動。モーニングサージは起床時の体の切り替え反応です。

切り分けて考えることで、不安を減らせます。

ヒートショックについては、こちらの記事で詳しく整理しています。

 

 


治療が必要になるのはどんなとき?

症状が続く、強い違和感があるなら受診を

モーニングサージそのものは自然な反応ですが、症状が続いたり、強い違和感がある場合は受診が必要です。

家庭血圧を複数日測定してみる

一度だけでなく、複数日測定して傾向を見ることが判断の助けになります。

薬が出るか、生活調整で様子を見るかは状態次第

状態に応じて医師が判断します。自己判断は避けることが重要です。


朝は”整える時間”でいいと考えてみる

朝イチから頑張らなくていい

体が落ち着くまで待つことで、一日の安定につながります。刺激を減らし、自然に落ち着くのを待つ姿勢が有効です。

一日の評価を朝で決めない

朝がつらくても、一日すべてが失敗ではありません。朝は体を整える時間と考えて、自分にやさしくしてあげてください。


まとめ:体が変わったなら、時間の使い方も変えていい

  • モーニングサージは体の切り替え反応です
  • 冬や更年期は強く出やすくなります
  • 男性にも起こり得る現象です
  • ヒートショックとは別のものです
  • 朝は整える時間と考えて問題ありません

朝の不調をすべて更年期のせいにせず、体の仕組みとして理解することで、不安は整理できます。症状が気になる場合は専門家に相談しつつ、朝の時間を少しやさしく扱ってみてください。

体が変わったのなら、時間の使い方も変えていい。それは、逃げることじゃなくて、自分を大切にすることなんです。


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