「離婚」は子供にとって本当にかわいそうなのか
離婚したら子供がかわいそうだと思い、なかなか離婚にふみきれない方は多いのではないでしょうか?
私も、その思いだけが引っかかり何年も何年もモヤモヤしていた気がします。
でも、本当に
『離婚=子供がかわいそう』なんでしょうか?
この記事では、親の離婚が決してかわいそう、不幸なことばかりではないことがわかるはずです。
躊躇して動けないかたにとって、新たな人生を始める第一歩になれば、と思います。
子供にとっての「親の離婚」とは
その決心に至るまでには夫婦関係を改善しようと努力し
いろんな手をつくし、それでも上手くいかなくて苦しく、
もう、耐えられない。こんな生活があと何年も続くなんて考えられない。
と、ずっと悩んできたのではないでしょうか。
誰しも簡単に離婚を決めているわけではないです。離婚経験者はみんなそうですよね。そもそも、離婚しようと思って結婚してるわけではないですから。
子供がいても自分の人生も大切
分かってはいるけどどうしていいか分からず、ずっと悶々として、モヤモヤ・・・
でも、そんな気持ちきっと子供にも伝わっていると思うんです。
- 夫婦の会話がない
- いがみあっている姿を子供に見せてしまう
そんな中で、子供が
- 言いたいことを家の中で言えているか
- 親に甘えることができているか
- 顔色を伺っていないか
こんな状態に子供がなっていたら危険信号です。
これって子供が親に気を遣っている状態になっています。
離婚するのが良いか悪いか子供に悪影響があるか、それは、一概には言えません。
ただ、
「私は別れたかったのに、あなたのために我慢したんだ。」
とか
「あなたのためを思って別れなかったのに。」
とか
それを子供が一度でも聞いてしまったなら
そんな本心、子供が気づいてしまったら。
「自分がいるせいでこんなに大変なんだ」
「自分がいるからお母さん(お父さん)は我慢しているんだ」
と、言われているように子供は感じてしまいます。
子供のために自分が我慢するべきだってあなたは思っていませんか?
自分さえ我慢すれば上手くいくなんて、子供はそれで喜ぶでしょうか?
子供は親をよく見ています。
本当によく見て
いろんなことを感じています。
親がつらいことを我慢していれば
たとえ口には出していなくても必ず気づいているでしょう。
離婚までも大変ですが離婚してからも確かに大変です。
金銭的にも体力的にも精神的にもギリギリのところで踏ん張らないといけないかもしれない。
- ちゃんと育てないと
- 私がしっかりしないと
- 私がいなくなったら子供がどうなるだろう
と不安で押しつぶされそうになるかもしれません。
子供自身も、一時的に離婚で不安定になるかもしれません。
私も、離婚時は当時子供が通っていた小学校の先生や保育園の先生と面談し、事情を説明して変わったことがあれば連絡してもらうように伝えていました。
- 一人で子供の世話をしなければならない。頑張らないといけない
と必要以上に気負う意識からあなたの心の負担が増えてしまうかもしれません。
いろんな思いがよぎるのも無理はありません。私もそうだったのでその気持ちは痛いほどわかります。
だけど、
離婚を経験した我が子を、不憫に思うあまり、
片親にしてかわいそうだと、
「ごめんね、ごめんね」と接していれば、子供自身が自分は「かわいそうな子」「不幸な子」なんだと自分のことを思ってしまいます。
別に親が離婚したのは可哀想じゃないんです。
子供が「かわいそう」になってしまうかどうかは
両親揃っているかどうか、ではありません。
父がいて、母がいて、子供がいる。
という、古い家族の形態はどんどん変わってきています。そしてこれからはもっと多様な家族の形に間違いなく変わっていきます。
ステップファミリーや、片親。未婚夫婦。同性婚など。
子供が小さいうちは
- 離婚したらかわいそう
- 子供が小さいのに離婚して・・・
- 生活大丈夫なんかな?
と外野がかなりうるさいこともあります。義父母や実父母でさえも。
たいてい、この「かわいそう」攻撃をしかけてくるお母さんがたは、いわゆる昔からの家族の在り方だけに執着するタイプで、その型から外れている家庭はすべて認めないような人が多い印象ですが、
わが子にはそれぞれの価値観や状況を認める子になってほしいです。
だけど、取り繕ってまでそうある必要はない。
どういう選択にしても
- その行動に自分で責任を持つということ。
- どの選択をしても自分の気持ちに偽りなく生きること
- 人生をあきらめないこと
- 大切な人を傷つけないこと
- 何があってもこの子は私が必ず守るとおもっていること。
これが子供に伝われば決して「自分自身をかわいそうな子」ではなく自信をもってくれるであろうと信じています。
それはアナタの背中で身をもって子供に教えようではないですか。
親だって完璧じゃない。
お手本通りにはいかないし、失敗だってする。
疲れて家事ができないことも取り込んだ洗濯が山盛りのことも。
それでも、子供と一緒に笑い、泣き、成長し共に進んでいく。
そんな気持ちでいいのではないでしょうか。
どうか子供には否定的な言葉ではなくポジディブな言葉を、生きる価値を、子供の存在価値を、教えてほしい。
愛されているとわかってほしい。
子供が安心して成長できる環境を整えることが重要です。
この気持ちを私は大切にしてきました。
しかし、私だって完璧ではない。自分の子育てが間違ってなかったのかどうかは、私が死ぬ時までわからないと思っています。学歴、収入、そういったものではなく、自分が離婚で育ったつらかったことは同じように繰り返さないでほしいと思っています。
離婚しても親であることにはかわりません。
そもそも、離婚すれば親でなくなるなんてことはないんです。別れたとしても、元配偶者は全力で子供の成長、愛情をかけることを惜しまないといけません。別れてからも子供が思い悩んだ時、何かあった時は、全面的に協力することは必須です。
まとめ
離婚することが「子供にとってかわいそうなこと」ではありません。
離婚しても
ポジディブな言葉で、生きる価値を、子供の存在価値を、教えてほしい。
愛されているとわかってほしい。そうすれば必ずいつか子供はわかってくれるはずです。
「子供がかわいそう」と言う思いだけで動けないあなたが、どうかあなたの納得する形で動けますように。