【必見】産後クライシスによる離婚を避けるために気を付けること。
産後クライシスとは
いまではすっかり定着した「産後クライシス」という言葉。
私が出産した20年ほど前には浸透していなかった言葉です。「産後クライシス」とは、何か?
一言でいうと産後数年の間に夫婦仲が危機に陥ることです。出産により、夫婦関係にヒビが入って修復不可能となる前にどうしたら回避できるか、それは「夫婦でとことん話し合う。」これ以外はありません。
産後クライシスの原因とは
出産を終え、初めての育児に奮闘している新米ママさん。
交通事故に匹敵すると言われているくらい体にダメージがある出産。産後で体が疲れ回復もままならないうちに3時間おきの授乳は始まるわけです。相手は気を抜けば命を落としかねない赤ちゃん。そりゃ緊張もしますし、神経もつかいます。自分が食べたものが母乳となるわけで赤ちゃんに影響がでそうなものは食べないし、これはいいかダメか常に考えている。授乳といってもはじめからスムーズにいくわけでもなく、おっぱいトラブルがあるときもある。
授乳してもオムツを変えても泣きやまないことも。すべてこの調子で初めのうちはなかなかうまくいきません。SNSや育児本通りに進まない育児。睡眠不足で体もヘロヘロ。発狂したくもなりますよ。そうやって常に気が休まらない、答えがない育児に奮闘しているのに、旦那さんの出産前と何も変わらないのんきな姿や態度を見ると・・・そりゃあ腹立たしくなりますよね。
私も産後まもなく、眠れない日々が続き、当時夫に、今日はミルクも変わるから夜ゆっくり寝てと言われたけれど、結局子供がギャン泣きしてても隣で気づかず、いびきかいて寝続けている姿を見た時は呆れました。結局その程度なんか、と。
「産後うつ」と「産後クライシス」の違い
「産後うつ」はホルモンバランスなどの乱れから涙もろくなったり、イライラしたり、精神的に不安定になったりする、れっきとした病名がつくものに比べ、「産後クライシス」はあくまで「夫婦の危機」ということであり、病気ではありません。お薬もでません。
どのような症状をいうのか
あんなに夫婦仲がいいとおもっていたのに
- 旦那さんを見ていてイライラする。
- 子育ての不安が爆発する。
- 子育てを手伝ってくれないことに不満を持っている。
などからおこる夫婦の危機のことです。
産後クライシスの離婚率
厚生労働省の「全国ひとり親世帯等調査結果報告(2016年)」によると子持ちで離婚する割合の40%が0~2歳で離婚するそうです。これってすごい確率ですよね。産後クライシスで離婚にまで発展するなんて。いつか過ぎ去るものなんて安易に考えていれば冷めた夫婦関係は元には戻らないかもしれません。
どのように解決すればいいのか
生まれたばかりの命を育てる時期に母親としては旦那さんにかまってあげられない時期は確かにあります。よそ見すれば目の前の命を守れないですから。
「何か手伝おうか」
なんていわれても誰の子やねん、手伝うってなんやねんと腹立たしい気持ちになるばかり。
親としてわからないところから手探りではじめている。自分が必死にお母さんになろうとしている。だけど呑気そうな夫の態度を見れば腹立たしいのもわかりますが、1000歩譲って相手側の立場になってみると言ってくれないと正直わからないというのが本音なのかもしれません。
体が変化することも痛い思いして出産したわけでもなく、いきなりお父さんだといわれても、3時間おきに授乳だといわれても、何をしていいのかよくわからないんだと思います。
だけど、このわからない状態をそのまま放置しても「わかる」ようにはなりません。
こちらはギリギリの状態でいるわけです。
きっちり思いをぶつけないと
「察してほしい」
ではわからない。伝わらない。
父親も始めから立派な親じゃない。いろいろ経験して学び成長していく。
だからこそ、ちゃんとぶつけて学んでもらおうじゃないですか。二人の子どもなんですから。
- 何が不安なのか
- 何が不満なのか
- 何をしてほしいのか
とにかく伝える。とにかく理解しようと努力してもらう。回避策はこれしかないです。
夫婦で話し合う。これ以外はありません。
まとめ
出産や育児など人生にとってかけがえのない瞬間。しかし、精神的にも肉体的にも余裕がない時期だからこそ、非協力的な態度や言動は一生ひきづってしまうといっても過言ではありません。結果的に「産後クライシス」に陥り、最悪離婚という結果にも。
母としても、父としても「親」1年生。親として二人で成長するために、夫婦関係の絆を強くするために、是非
- 何が不安なのか
- 何が不満なのか
- 何をしてほしいのか
を伝え会い、話し合って「産後クライシス」を回避してください。