実父母、義父母への離婚の報告は「いつ」「どうやって」するの?
当人同士の間では、離婚することが決まり、あとは、ひとつひとつ淡々と別々の道を歩む手続きをするだけの離婚。
ここまで決まっている段階で、さて、問題は、
です。両家の父母への報告の時期をどうするか?またその時の注意点などはどうなのか?
婚姻時の関係性からの報告方法を筆者の体験も含め、この記事で紹介します。
普段から友好的な関係であった場合
この関係性なら離婚が決まってすぐの段階から実親(特に母親)には、割とリアルなタイミングで報告していたはずです。
そのため、離婚届の提出などに関してもこれまでのように報告するはずなので、この場合は報告することに特にストレスを感じることもないでしょう。
問題はこれが、義父母の場合。
非常に関係性がよかった場合、とてもとても大きなショックを受けることが想像できます。
特に息子から両親へは、なかなか報告無精な子が多いため、いきなりその妻側からの報告で離婚の事実を知ったというケースも少なくありません。
主にこのショックの原因は、
- 実の娘だと思いとても頼りにしていたのに(離婚することになってしまった)
- もう孫に会えなくなったらどうしよう(子供がいる場合)
です。いい関係を築いていたのを自覚している義父母にとっては非常にショックな報告ですが、「大事な息子と結婚した人」だから今まで気を遣っていたくれただけで、離婚するとなると話は別。
しかし、元々関係がよかった場合、双方ともにとても人間的にいい人柄であることが多く、あなた自身もお義父さんやお義母さんを傷つけてしまうということに非常に罪悪感を感じるはずです。
対面であいさつするならば、感情がゆさぶられすごく悪いようなことをした感じになると思います。離婚しても、子どもたちにとって両家の祖父母がいるのは子どもの心身の発達にも健全でとてもいいこと。内心は腹立たしい夫の親という思いがあり複雑でしょうが、ここは別人格と割り切り
- 「子どもも私も離婚はしますが、これからも連絡しますね。子どもたちも遊びにいきます」
この一言があれば、義父母も安心して受け入れ、正直安心するはずです。
関係が義務的であった場合
淡々と報告でいいと思います。ただ、道理として離婚届を提出する前のほうがマナーかなと思います。
あまり関係性がよくなかった場合(単なる義父母という感情だけの場合)、電話のみで問題なしです。
一度は縁のあった人の父母ですので、無下にするのはどうかと思いますが、こちらも前述のとおりもし直接話すことがあれば
- 「落ち着いたら子供とご挨拶に伺います」
と報告しておけばいいのではないでしょうか。
子供がいた場合、孫がとられると思うようで、孫にあえない寂しさを心配をする義父母は意外に多いです。どう受け取るかはあなた次第ですが、子供にとっての祖父母を無理矢理取り上げる必要はないのではと思います。
元夫の兄弟や親せきに関して
こちらも関係がよければ離婚後も個人的に付き合うのもいいかと思いますが、特に親戚でもなくなるので、元夫から連絡してもらえばいいのではと思います。
補足:私の場合
離婚届提出前に両家家族会議として全員集合しました。
離婚を報告し、今後のことを話しました。すでに決まっていることを伝えた感じで、
- この場でどうするか?
という話し合いの場ではありませんでした。義母は元々亡くなっていたので、相手方は義父のみ。私は元夫の多額の借金などが原因で離婚したのですが、一言その場で言われたのは、
「わしの老後は誰がみるんや。」
と怒鳴られたことをいまだに忘れられません。
当時は見当違い、自分のことしか考えられないような義父に腹立たしくも思いましたが、離婚して15年たちますが、時折連絡しています。
結婚している間は、自分の老後ばかり気にしていた義父のことが非常に苦手だったのですが、離婚したことによって
- 全くの他人になったこと
- 義父にとって子供たちは大事な孫のはず
- 他人となることで割り切ることができるようになったこと
と冷静に見ることができ、関係が続いています。
まとめ
「いつ報告するか」「どう報告するか」は、それまでの関係性が非常に大きな決め手となります。
大変な時期ではありますが、義父母や実父母との関係を冷静に見直し、対面や電話など、それぞれの関係に合わせた方法を考えればいいと思います。そして事後報告ではなく、できれば「離婚届を出す前に」報告することで今後の関係に影響するでしょう。