更年期の痩せにくさは低GIで解決|無理なく続く食事法
更年期ダイエットは”低GI”。毎日できなくてもラクに続く食べ方とは?
更年期に入ってから、こんな変化を感じていませんか?
- 「昔のように体重が落ちない」
- 「食べていないのに太る」
- 「糖質を控えると逆にふらつく」
実は、こうした悩みを抱える人はとても多いのです。
私自身、50代に入り、若い頃と同じダイエットがまったく通用しなくなりました。
食べないように気をつけても痩せず、むしろ疲労感だけが増していく日々。
その原因のひとつが、“極端な制限” にありました。
若い頃は一時的に効果があった「〇〇だけ食べる」「〇〇しか食べない」といった極端なダイエット。
これらは更年期の体に大きな負担をかけ、栄養が偏りやすく、めまい・だるさ・低血糖・強い空腹感などの不調として現れることも珍しくありません。
そこで気づいたのは、
更年期のダイエットは”減らす”より”整える”ことが何より大切 だということ。
そして、その鍵になるのが 低GI(ゆるやかな血糖値コントロール) です。
なぜ更年期は「痩せにくく、疲れやすい」のか?
① ホルモンの変化で脂肪がつきやすくなる
エストロゲンが低下すると、内臓脂肪が蓄積しやすくなり、むくみや倦怠感も増していきます。
② 基礎代謝の低下
筋肉量が減ることで、同じ生活をしていても脂肪がつきやすい体へと変化します。
③ 極端な食事制限が逆効果に
エネルギー不足で身体が省エネモードに入り、脂肪を溜め込みやすくなってしまいます。
「頑張っているのに痩せない」のは、努力不足ではありません。
体の仕様そのものが変化しているからです。
更年期に”低GI”が最適な理由
① 血糖値が安定し、体調が整いやすくなる
急激な血糖値の上昇は、眠気・イライラ・暴食を引き起こします。
低GI食品は血糖値の上昇がゆるやかになるため、体がとてもラクになります。
② 脂肪が蓄積しにくい体質へ
インスリンの過剰分泌を抑え、太りにくい体質づくりをサポートします。
③ 食べながら無理なく続けられる
更年期は、無理な制限よりも 続けられる方法 が何より重要です。
続けやすくなる「低GI主食」の選び方
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もち麦
白米に混ぜるだけで血糖値の上昇を防ぎ、腹持ちも格段にアップ。
雑穀米
栄養バランスが良く、よく噛むことで満腹感も得られやすくなります。
オートミール
朝の低GI食として定番。腸にもやさしく、体調が整いやすい食材です。
全粒粉パン
パンがやめられない人に最適。通常の白いパンより血糖値が上がりづらく、食物繊維も豊富です。
朝だけ”低GI”にするだけで体調が変わる理由
朝の血糖値を安定させると一日全体がラクになる
朝食で血糖値を安定させることで、日中の倦怠感・眠気・急な空腹感が起こりにくくなります。
おすすめの朝食メニュー
- オートミール
- 卵料理(ゆで卵、目玉焼き、スクランブルエッグなど)
- 納豆・豆腐などの大豆食品
- ブルーベリーなどのベリー類
- 野菜たっぷりの具だくさんスープ
🍎 よく食べる食品のGI値(ざっくり)
| 食べ物 | GI値 | コメント |
|---|---|---|
| 白米 | 88 | 上がりやすい |
| 玄米 | 55 | 中GI |
| もち麦ごはん | 50前後 | 優秀 |
| 食パン | 95 | 高GI |
| そば | 54 | 中GI |
| さつまいも | 55 | 中GI |
| バナナ | 55 | 中GI |
| キウイ | 35 | 低GI |
| りんご | 35 | 低GI |
| いちご | 29 | 最強クラス |
| オートミール | 55 | 中GI |
また、スープジャーや小鍋があると、忙しい朝でも準備がぐっとしやすくなります。
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“食べる順番”で血糖値の上昇を抑える
基本の順番は「野菜 → たんぱく質 → 主食(炭水化物)」
この順番にするだけで血糖値の上昇が緩やかになり、太りにくくなります。
食事の最初にスープを飲む
水分と食物繊維で吸収がゆるやかになり、食後のだるさが軽減されます。
毎日じゃなくていい。”ゆる低GI”で続けられる
更年期の体調には波がある
体調が安定しない日は誰にでもあります。そんな日に無理をする必要はありません。
完璧より”できる日の積み重ね”
低GIは、できた日だけ実践すれば十分効果があります。
100点を目指すより、50点でも続けることが大切です。
食べながら整える方法が一番続く
無理な制限は長続きしません。ゆるく、自然体で続けられることこそが重要なのです。
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食事と一緒に”少しの運動”を取り入れると相乗効果
5〜10分のウォーキングで十分
継続することで血糖値の安定と体力の向上につながります。無理のないペースで歩くことが大切です。
体幹(腹横筋)を意識すると姿勢が整う
日常生活で少し意識するだけでも効果があり、腰痛予防にもつながります。
筋力低下を感じている場合は”3日に1回”から
無理なく続けるほうが、筋肉が戻りやすい時期です。焦らずゆっくりと。
まとめ|更年期のダイエットは”整えること”から始める
更年期は、若い頃のように「我慢で痩せる」時期ではありません。
血糖値を整え、少しずつ体にやさしい食事を積み重ねることで、
体調も気持ちも、自然と安定していきます。
体重よりも体調を。見た目よりも健やかさを。
日々の食事を整えることが、無理なく健康的な体へと導いてくれます。
低GIは、その第一歩となる食事法です。
毎日でなくても構いません。
“整える日”を少しずつ重ねていくことで、確かな変化が生まれます。
あなたのペースで、あなたらしく。
それが、更年期を心地よく過ごす秘訣です。
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