冬のナイアガラ観光は後悔する?実際に行った本音レビュー|寒さ・体力・移動の全記録
ナイアガラの滝から帰ってきて、最初に思ったことがあります。
「冬に行くんじゃなかった」──そう後悔しかけた瞬間がありました。
寒さは覚悟していました。でも、本当にきつかったのは寒さじゃない。氷で滑る足元、風に奪われる体温、そして想定外に消耗する体力。観光サイトには載っていない「冬のナイアガラのリアル」がそこにはありました。
この記事では、実際に真冬のナイアガラを訪れて分かった正直な感想、必要な装備、そしてトロントからの移動手段(VIA Rail vs GO Transit)の比較まで、すべて記録として残そうと思います。
冬のナイアガラが「想像以上にきつい」3つの理由
理由①:寒さより体力の消耗がすごい
冬のナイアガラで本当にきつかったのは、マイナス10度の気温そのものではなく、予想外の体力消耗でした。
雪と氷に覆われた地面を、神経を研ぎ澄ませて歩き続ける。手すりも凍っていて油断できない。風が吹けば一気に体温を奪われ、写真を撮るために立ち止まるだけで指先の感覚が消えます。
観光地として整備されているとはいえ、普通に歩けるという前提は通用しませんでした。1時間もすれば、じわじわと体力が削られていくのを実感します。
雪、氷、風。この3つが重なると、ただ歩くだけで想像以上に疲れ、写真を撮る、立ち止まる、景色を眺める。その一つ一つに、思った以上に体力を持っていかれました。
理由②:足元が凍結していて常に緊張状態
冬のナイアガラは「普通に歩ける」という前提を捨てたほうがいいです。
展望エリア周辺は特に、次のような状態が続きます。
- 地面が凍って滑りやすい:雪が踏み固められ、氷化している場所が多い
- 手すりは水しぶきで濡れ、そのまま凍りついており、冷えていて油断できない:金属製の手すりは手袋をしていても、触れないほど冷たかった。
- 風で一気に体温を奪われる:滝の水しぶきと風が合わさり、体感温度は-15℃以下
このとき重要なのが、両手を空けておくことだと思いました。
カバンは肩掛けや斜めがけにして、すぐに手すりを使える状態にしておくと安定感が違います。リュックは背負ったままでも問題ないですが、貴重品は前に持ってくるなど工夫したいです。
常に足元に神経を使いながら歩くことになるため、精神的な疲労が大きかったです。
理由③:冬は観光施設やクルーズの内容が制限される
冬のナイアガラは、水量や見え方に限界がありました。
クルーズや観光施設自体は営業していましたが、冬季は内容が制限されたり、天候によって運休・変更になることがあります。滝の水しぶきを間近で体感する体験は、夏と同じ条件では期待しないほうがよく、とても乗る気にはならなかったです。
滝としていろいろな角度から迫力を楽しみたいなら、冬以外の季節のほうが満足度は高いと感じました。
冬のナイアガラは、「滝を楽しむ観光」というより、「冬景色と雰囲気を味わう旅」として考えたほうが納得しやすいです。
それでも冬のナイアガラに行く価値はある?見られる景色
厳しい条件ばかり書きましたが、冬にしか見られない景色があるのも事実です。
氷に包まれた滝と岩肌(冬限定)
岩や地形が凍りつき、白と氷に包まれたナイアガラは冬ならではの光景。
滝の周辺が氷のアートのようになり、夏や秋とはまったく違う表情を見せると思いました。この景色を一度見たい、という動機なら十分に納得できる旅になると思いました。
観光客が少なく静かな雰囲気
冬は観光客が少なめで、全体的に静かな雰囲気になります。
混雑を避けたい人、ゆっくり景色を眺めたい人にとっては、むしろ冬のほうが快適かもしれない。
ライトアップが撮りやすい
夜のライトアップも、冬は人が少なく写真が撮りやすいです。
ただし寒さのため、長時間の滞在は現実的ではありません。撮影ポイントを決めて、短時間で集中して撮るのがおすすめです。
冬のナイアガラ観光で絶対に必要な装備リスト
服装と装備で、体力の減り方ははっきり変わります。
実際に行って「これは必須」と感じたものをまとめました。
滑り止めブーツは妥協しない
滑りにくいブーツは絶対に必要。
スニーカーやヒールのある靴では、間違いなく滑ります。防水性があり、靴底がしっかりしたブーツを選びたい。
できれば、雪道用のスノーブーツがベスト。普段使いのブーツでも、滑り止めの靴底であれば何とかなると思います。
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防風性の高いロングコート
風を通しにくいロングコートも必須。
ダウンジャケットやウールコートでも、風を通してしまうものは体温が奪われます。防風性能が高く、膝下まで覆えるロングコートがおすすめ。
インナーにヒートテックやセーターを重ね着しておくと、より安心です。
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耳・顔・手の防寒グッズ
帽子や耳当てで耳を隠すだけで、体感温度がかなり違いました。
耳が冷えると全身が寒く感じるため、ニット帽やイヤーマフは必須。
加えて、以下も用意しておきたい。
- 手袋:「あると安心」ではなく、ないと後半かなりきつくなる装備
- カイロ:ポケットやブーツの中に入れておくと体温維持に役立つ
- マフラーやネックウォーマー:首元や口元を温めると体感温度が上がる
- フェイスマスクやバラクラバ:顔全体を覆うことで体力を温存
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トロントからナイアガラへの移動手段|VIA Rail vs GO Transit徹底比較
トロントからナイアガラへの列車は主に2つ。それぞれの特徴を比較します。
VIA Railのメリット・デメリット
メリット:
- 所要時間:約2時間
- 座席確保で座って移動できる
- 座席が快適で、車内でリラックスできる
- 荷物置き場が広い
デメリット:
- 料金がやや高い(片道26〜50ドル前後)
- 本数が少ない
GO Transitのメリット・デメリット
メリット:
- 料金が安い(片道20ドル前後)
- ローカル感があり、地元の雰囲気を味わえる
デメリット:
- 所要時間:約2時間半
- 自由席のため、混雑時は座れない可能性
- 停車駅が多く、移動時間が長め
冬に選ぶべきはどっち?
冬は30分の差が体力の差になります。
余力を残したいなら、VIA Railのほうが楽でした。座席確保で確実に座れるため、移動中に体力を温存できます。
一方、GO Transitは料金が安いものの、時間帯によっては列車とバスを併用し、途中で乗り換えが必要になります。
冬の寒さの中での乗り換えや、立ちっぱなしになるリスク、移動時間の長さを考えると、慣れない土地での体力消耗は大きいと感じました。
総合的に見ると、冬のナイアガラ観光では、多少料金が高くてもVIA Railを選ぶほうが無難だと感じました。
冬のナイアガラ観光で失敗しない移動計画の立て方
日本で往復チケットを予約すべき理由
私は、行き帰りとも日本にいる間に列車を予約しました。
チケットはトロント・セントラル駅からナイアガラ・フォールズ駅までです。当日は予約時に送られてきたQRコードを提示するだけです。
電車の本数が少ないため、行きは朝8時台の列車で出発しました。
現地での滞在時間は約3時間ほど。
このくらいの時間配分が、冬の寒さと体力消耗を考えると現実的だと感じました。
VIAもGOも本数が少なく、最終便は17時台〜18時台。帰りの便を逃せば、リカバリーはほぼ不可能。真冬の夜にナイアガラで足止めされる事態だけは避けたい。
日帰りは可能ですが、「現地で柔軟に判断」は通用しません。行きも帰りも時間を決め打ちし、余裕を持ったスケジュールを組む必要がベストです。
VIAを公式サイトで往復予約しておくと、座席が確保され、時間も読めて精神的にかなり楽でした。

(ホームの様子)
最終便の時間を絶対に確認する
冬は日没が早く、16時過ぎにはもう暗くなり始めます。
帰りの最終便を逃すと、次の手段がほとんどない。Uberでトロントまで帰ろうとすると、100ドル以上かかる可能性もあります。
スケジュールは季節によって変動するため、必ず最新情報を確認したいですね。
VIA利用なら行きの朝ごはんは駅で準備

(トロント・セントラル駅のVIA乗り場)
VIAは座席確保なので、席取りの心配はありません。出発時間までに車内に持ち込む朝食などを買い電光掲示板で確認した該当列車の番号付近に集まります。

トロント・セントラル駅で朝食を買ってから乗り込むのがおすすめ。朝早くても、ドーナツ店やTim Hortonsなどいくつか営業していました。
地下にあるクッキー店は特においしかったのでおススメ。車内で食べながら、景色を眺める時間がリラックスできます。
ビスコテリアフォルノ:https://torontounion.ca/locations/biscotteria-forno-cultura/
駅から滝まではUber移動が現実的
ナイアガラ・フォールズ駅から滝エリアまでは、往復ともUberを利用。
冬は徒歩前提にしないほうがいいです。雪道を20〜30分歩くのは、想像以上に体力を消耗します。
Uberのアプリ登録と設定は、日本にいる間に済ませておくのが確実。現地での登録は、焦りもあり、寒さと通信環境的にかなりきついです。
料金は片道10〜15カナダドル前後。複数人で行けば、一人あたりの負担はさらに軽くなります。

(駅前の様子)
冬のナイアガラに行くべき人・避けるべき人
こんな人は冬でも満足できる
- 冬景色を一度見たい人
- 静かな雰囲気のナイアガラを体験したい人
- 寒さや体力消耗を覚悟できる人
- 写真撮影が好きで、人が少ない環境を好む人
こんな人は別の季節を選ぶべき
- 体力に不安がある人
- 滝をいろいろな角度で楽しみたい人
- クルーズなどのアクティビティを体験したい人
- 寒さが苦手で、長時間の屋外観光が難しい人
まとめ:冬のナイアガラは「覚悟」があれば後悔しない
冬のナイアガラを一言でまとめると、
とにかく寒い。体力の消耗が激しい。景色は冬景色。滝として楽しむなら冬以外がおすすめ。
それでも、冬景色を一度見たい人、静かなナイアガラを体験したい人なら、納得できる旅になります。
逆に、体力に不安がある人や、滝をいろいろな角度で楽しみたい人には、別の季節をおすすめしたいです。
冬のナイアガラは、「覚悟」を持って行けば後悔しない。ただし、その覚悟には寒さだけでなく、体力管理と移動計画も含まれます。
この記事が、冬のナイアガラ観光を検討している人の参考になれば幸いです。
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