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子どもの反抗期がしんどい…疲れ切ったあなたへ|母子家庭ママの体験談

こころと時間

子どもの反抗期がしんどい…疲れ切ったあなたへ|母子家庭ママの体験談

子どもが反抗期に入ると、毎日がじわじわと疲れていきますよね。

何か言えば言い返されて、胸がざわざわして、夜になると
「私の育て方、これでよかったのかな…」
「もう優しく接する余裕が残ってない…」
そんなふうに、自分を責めてしまうこと、ありませんか?

特に、イライラして怒りすぎてしまった後の自己嫌悪は本当につらいですよね。

私も同じでした。特に、疲れ切った日の夜に子どもから冷たい言葉を投げられると、「もう無理かも」って思ったことが何度もあります。

でも、声を大にして伝えたいことがあります。
反抗期には、必ず終わりがあります。

どれだけ今ぶつかっても――いつかは笑って「あんな時期もあったね」って振り返れる日が、絶対に来ます。


私が反抗期を「悪くないもの」と思えた理由

私は母子家庭で子どもを育ててきました。

その中でよく耳にしたのが、
「母子家庭の子は、親に遠慮して本音を出しにくいことがある」
という話でした。

だから、うちの子に反抗期が来たとき、正直なところ
「ああ、本音を安心して出してくれてるんだな」
って、少し嬉しささえ感じたんです。

もちろん、嬉しいと同時にしんどさも押し寄せてきます。
「わかってるけど、でもやっぱりつらい…」って日もたくさんありました。

だからこの記事では、同じように疲れ切っているあなたに向けて、

  • 反抗期がつらく感じる本当の理由
  • 親が心を守りながら乗り越えるための考え方
  • 今日からできる、ちょっとした工夫

を、やさしくまとめてみました。

読み終わるころに、少しでも心が軽くなってくれたら嬉しいです。


子どもの反抗期が「しんどい」と感じてしまう3つの理由

この章で扱う主なポイント

  • 言い方がキツくなって「こんな母親でいいのか」と自分を責めてしまう
  • 仕事と家事だけで限界なのに、家でも気が休まらない
  • 子どもの将来や親子関係が壊れそうで、常に不安を抱えている

反抗期のつらさって、「子どもの態度」そのものだけじゃないんですよね。

それを受け取った親である自分が、自分自身を責めてしまうことにも原因があるんです。

仕事や家事で疲れ切った状態で言い返されたら、心の余裕なんて一気になくなってしまいます。

ここでは、親が「もう無理…」と感じやすくなる背景を3つに分けて整理してみます。
まずは、自分を責めすぎないための土台を一緒に整えていきましょう。


1. 言い方がキツくなって「こんな母親でいいのか」と自分を責めてしまう

反抗期の子どもと向き合っていると、つい言い方が強くなってしまうことってありますよね。

あとから冷静になったときに、
「あんな言い方をするつもりじゃなかったのに…」
って、ずーんと落ち込むこと、ありませんか?

私もあります。本当に何度もあります。

怒りの感情が湧いてくるのは、親として大切にしている価値観――たとえば「人には優しくしてほしい」とか「最低限のルールは守ってほしい」とか――そういうものが踏みにじられたように感じるからなんです。

でも、「イライラしてしまう=ダメな親」じゃありません。

大事なのは、後からでも
「さっきは言い過ぎたね、ごめんね」
って振り返れることです。

完璧な対応を目指さなくていいんです。親も人間ですから。
ぶつかったあとに関係を修復しようとする姿勢こそが、ちゃんと子どもに伝わっていけばいいと思っています。


2. 仕事と家事だけで限界なのに、家でも気が休まらない

日中は仕事で神経をすり減らして、帰宅してからは家事や育児が待っている。

ただでさえ体力も気力も残ってないところに、反抗的な態度やきつい言葉が飛んでくると、
「私の休む場所が、どこにもない…」
って感じてしまいますよね。

これ、本当にしんどいです。

この状態が続くと、親の側が先に限界を迎えてしまいます。

まずは、「自分には休む時間が必要なんだ」って認めてあげることが大切です。

たとえ短い時間でも、家事を少し手放したり、便利なサービス(宅配とか、冷凍食品とか)を取り入れたりして、心と体の充電タイムを確保する視点を持ってみてください。

「手抜き」じゃなくて「自分を守るための工夫」だから、罪悪感を持たなくて大丈夫です。

💡 もっと詳しく知りたい方へ:
働くママのための時間効率化術|忙しい毎日を少しラクにする“仕組みのある暮らし方


3. 子どもの将来や親子関係が壊れそうで、常に不安を抱えている

反抗期の言動って、ときに刺さる言葉や乱暴な態度として表れますよね。

そのたびに、
「このまま大人になってしまったらどうしよう」
「いつか本当に嫌われてしまうのでは…」
って、将来への不安が頭をよぎること、ありませんか?

私もそうでした。夜、布団の中で「この子、大丈夫かな…」って考えて眠れなくなることもありました。

でも、反抗期はあくまで「心と体が成長する過程」で起こる一時的なゆらぎなんです。

今の姿だけを切り取って、「この子はこういう人間だ」って決めつけないことが大切です。

将来のことを心配しすぎるよりも、今日一日の関わり方に意識を向けるほうが、親子関係を守る力になります。


反抗期に親が崩れないために意識したい3つの視点

この章で扱う主なポイント

  • 反抗期は「愛情が足りないから」ではなく成長のプロセスだと捉え直す
  • 「全部受け止める完璧な親」になろうとしないと決める
  • 母子家庭・ワンオペだからこそ自分の負担を数値化して認める

反抗期そのものを「悪いもの」って見てしまうと、子どもの行動に振り回されて、親の心が先に折れてしまいやすくなります。

ここでは、親が自分を守りながら子どもの成長を支えるために、知っておきたい考え方の土台を3つの視点から整理していきますね。


1. 反抗期は「愛情が足りないから」ではなく成長のプロセスだと捉え直す

反抗期が来ると、
「私の愛情が足りなかったのかな…」
って考えてしまう親、少なくないと思います。

でも、違うんです。

反抗は「親子関係が壊れたサイン」じゃなくて、むしろ安心できる相手だからこそ本音が出るプロセスなんです。

子どもは今、自分の考えや感情を試しながら、
「親の価値観」と「自分の価値観」の境界線を探っているんです。

この時期に大切なのは、すべてを受け入れることじゃありません。
「言葉は否定しても、存在そのものは否定しない」
という態度を続けることです。

反抗期を成長の一歩として捉え直すことで、親の心の負担も軽くなっていきます。


2. 「全部受け止める完璧な親」になろうとしないと決める

子どもの反抗にいちいち動揺してしまうのは、心のどこかで
「いい親ならこうあるべき」
っていう理想像を抱えているからかもしれません。

すべてを理解して、いつも穏やかで、決して怒らない親。

そんな理想に自分を当てはめようとすると、現実とのギャップに苦しくなっちゃいますよね。

完璧な親である必要は、ないんです。

「ときどき失敗するけれど、それでも向き合おうとする親」で十分。

「今の自分にできる範囲でやる」
って決めることで、心に余白が少し生まれます。

その余白が、子どもの言葉を受け止めたり、冷静な対応を選べたりする余裕につながっていきます。


3. 母子家庭・ワンオペだからこそ自分の負担を数値化して認める

母子家庭や実質ワンオペの家庭では、経済的な責任も、家事・育児の負担も、ほとんど一人で背負っているケースが多いですよね。

それなのに、
「周りも頑張っているから」
って、自分のしんどさを過小評価してしまうこと、ありませんか?

一度、1日のタスクや負担を紙に書き出してみるといいと思います。

「仕事◯時間」「家事◯時間」「移動◯時間」「子どもの対応◯時間」

こんなふうに、目に見える形にすることで、
「これだけのことを一人でこなしてるんだ…」
って実感できます。

自分の負担を認めることは、甘えじゃありません。
これから長く子どもを支えていくための、土台づくりです。


今日から試せる「反抗期の子どもとの距離感」を整える3ステップ

この章で扱う主なポイント

  • 言い返す前に「一度だけ深呼吸」のルールを自分に課す
  • 正面から向き合う会話より「横並びの時間」を意識してみる
  • 「一日ひと言だけ”肯定のメッセージ”を残す」を習慣にする

考え方を整えるだけでは、現実のしんどさはすぐには変わりません。

そこでここでは、今日から実践できる「距離感の整え方」を3つ紹介します。

どれも完璧にやる必要はなくて、「できそうなものを一つだけ試してみる」くらいの気持ちで取り入れてみてください。


1. 言い返す前に「一度だけ深呼吸」のルールを自分に課す

子どものきつい言い方に、反射的に言い返してしまうと、ケンカはどんどんエスカレートしますよね。

そこで、
「何か言う前に、一度だけ深呼吸をする」
って、自分にルールを決めておくのがおすすめです。

深呼吸をはさむことで、感情の勢いが少しだけ落ち着きます。

その数秒の間に、
「今ここで言い返すべきか」「あえて流すか」
を選び直すことができるんです。

完璧に守れなくても大丈夫。
「深呼吸できた回数」を少しずつ増やしていくイメージで取り組むと、自分の変化にも気づきやすくなります。

私も最初は全然できませんでしたが、1週間続けたら少しだけ変わりました。


2. 正面から向き合う会話より「横並びの時間」を意識してみる

真正面からテーブルをはさんで
「ちょっと話し合おう」
ってすると、子どもは身構えてしまって、本音を話しづらくなることがあります。

そんな時は、横に並んで過ごす時間を意識してみてください。

たとえば、

  • 同じテレビを見ながら一言二言話す
  • 一緒にごはんを作る
  • 車や電車で隣り合って座る

こんな感じです。

横並びの距離感だと、目線を合わせるプレッシャーが少なくなって、ぽろっと本音が出やすくなることがあるんです。

「ちゃんと話さなきゃ」
って力を入れすぎず、日常のなかで少しずつ言葉を交わすイメージでいると、親子ともに楽になります。


3. 「一日ひと言だけ”肯定のメッセージ”を残す」を習慣にする

反抗期の子どもと接していると、ついダメ出しや注意が多くなりがちですよね。

そこで、
「一日ひと言だけでいいので、肯定的なメッセージを残す」
って決めてみてはいかがでしょうか。

「おかえり」
「今日は早く帰ってきたね」
「その服、似合ってるね」

そんなささやかな言葉でも、子どもは意外と覚えているものです。

口で言いづらいときは、メモやLINEでも構いません。

完璧な言葉じゃなくてよくて、
「あなたの存在を肯定しているよ」
っていうサインを、少しずつ積み重ねていきましょう。


しんどさが限界になる前に検討したい3つの「外部リソース」

この章で扱う主なポイント

  • 学校やスクールカウンセラーなど”第三者”に一度話してみる
  • 同じ状況の親の声に触れて「自分だけじゃない」と知る
  • どうしてもつらい時は専門家(心療内科・相談窓口)に頼る選択肢も持つ

親だけで抱え込もうとすると、どこかで限界が来てしまいます。

反抗期は、家庭の中だけで完結させなくてはいけない問題じゃありません。

ここでは、しんどさがピークに達する前に頼ってほしい外部の力を3つ紹介しますね。


1. 学校やスクールカウンセラーなど”第三者”に一度話してみる

学校の先生やスクールカウンセラーは、多くの家庭や子どもたちを見てきた経験があります。

親から見ると
「うちだけおかしいのでは…」
って思える姿も、
「この年齢ならよくあることですよ」
って教えてもらえることがあるんです。

また、子ども自身が先生やカウンセラーに話すことで、家庭とは違う角度からサポートしてもらえることも期待できます。

一人で抱えるよりも、
「少し話を聞いてもらう」
だけで、心が軽くなることがあります。

私も一度相談したことがありますが、「そうそう、わかるー」って共感してもらえただけで、すごく楽になりました。


2. 同じ状況の親の声に触れて「自分だけじゃない」と知る

反抗期のしんどさって、とても個人的な悩みに感じられますよね。

でも、同じような状況にいる親はたくさんいます。

本やブログ、SNS、オンラインコミュニティなどで、似た経験をしている人の声に触れると、
「自分だけじゃないんだ」
って思えます。

もちろん、他人の正解をそのまま自分に当てはめる必要はありません。

ただ、
「ここまでしんどく感じているのは、自分がおかしいからじゃない」
って知るだけでも、自分への責め方がやわらいでいきます。


3. どうしてもつらい時は専門家(心療内科・相談窓口)に頼る選択肢も持つ

眠れない日が続いたり、食欲が落ちたり、日常生活に支障が出てきていると感じる場合は、
心療内科や相談機関の利用も視野に入れてよいサインです。

「そこまで行くのは大げさでは…」
って思うかもしれませんが、早めに相談することで、深刻な状態になる前にブレーキをかけることができます。

親の心と体を守ることは、子どものためにもなります。

自分が限界に近づいていると感じたら、
「頼ってもいいんだ」
って、自分に許可を出してあげてください。


反抗期を「いつか親子で振り返れる時間」に変えるためにできること

この章で扱う主なポイント

  • 完璧な対応より「ごめんね」と言える親でいる
  • 今日できなかったことではなく「できた一つ」に目を向ける
  • 未来の自分と子どもに向けて、今の気持ちを少しだけ記録しておく
  • 反抗期は”成長の証”であり、いつかは笑い話になる

反抗期は、真っ只中にいると出口が見えないトンネルのように感じます。

でも、時間がたつと
「あんな時期もあったね」
って笑って話せることがほとんどです。

ここでは、その未来に少しでも近づくために、親として今できる**「小さな姿勢」や「ものの見方」**を整理していきますね。


1. 完璧な対応より「ごめんね」と言える親でいる

子どもの反抗に対して、いつでも落ち着いた対応ができる親なんて、ほとんどいません。

大事なのは、感情的になったあとにどう振る舞うかです。

言い過ぎてしまったと思ったときは、
「さっきはきつい言い方をしてしまったね、ごめんね」
って一言伝えるだけでも十分です。

親から謝る姿を見せることは、子どもにとっても
「間違えたときに修正すればいいんだ」
っていう学びになります。

完璧さじゃなくて、「修正できる柔らかさ」を持つことが、長い目で見たときの信頼につながっていきます。


2. 今日できなかったことではなく「できた一つ」に目を向ける

反抗期が続くと、
「また怒ってしまった」
「今日も優しくできなかった」
って、できなかったことばかりが頭に残りがちです。

すると、
「私はダメな親だ」
っていう自己評価が強くなって、さらに落ち込んでしまいます。

一日の終わりに、「今日うまくできたこと」を一つだけ思い出してみてください。

たとえば、

  • 「深呼吸してから話せた」
  • 「冗談を返せた」
  • 「ごはんをちゃんと用意できた」

どんな小さなことでもかまいません。

「できたこと」に光を当てる習慣は、自分を支える大切な力になります。


3. 未来の自分と子どもに向けて、今の気持ちを少しだけ記録しておく

今感じているしんどさや葛藤を、ノートやスマホのメモに短く残しておくのもおすすめです。

「今日はこんなことでぶつかった」
「本当はこうしてあげたかった」

ありのままの気持ちを書いておきましょう。

時間がたって読み返したとき、
「あの頃、こんなふうに悩みながらも向き合っていたんだ」
って、自分自身をねぎらうきっかけになります。

将来、子どもが大人になったとき、どこかのタイミングでそれを見せる日が来るかもしれません。


4. 反抗期は”成長の証”であり、いつかは笑い話になる

母子家庭の子どもは、親に遠慮して本音を出しにくいって言われることがあります。

だからこそ、子どもが思いきり反抗してきたとき、
「ここまで本音をぶつけてくれるほど安心してくれているんだ」
って感じる面もあるんです。

もちろん、毎日のように強い言葉を浴びれば、心がすり減ります。

それでも、反抗期が来たということは、子どもが親との関係を土台にしながら、自分の足で立とうとしている証なんです。

抜けない反抗期はありません。

今はつらくても、いつか必ず
「そんな時期もあったね」
って笑える日がやってきます。


この記事のまとめ(要点の整理)

  • 反抗期のつらさの背景には、親自身の自己否定や将来への不安が隠れています。
  • 反抗期は「愛情不足」ではなく、子どもが自分の価値観を育てる成長プロセスです。
  • 親が崩れないためには、完璧さを手放して、自分の負担を認める視点が必要になります。
  • 今日からできる小さな工夫(深呼吸・横並びの時間・肯定メッセージ)でも、親子の空気は少しずつ変わります。
  • 反抗期はいつか終わり、母子家庭でも「本音を出してくれたこと」を誇りに思える日が来ます。

最後に

反抗期の子どもと向き合う毎日は、決して楽なものではありません。

それでも、今日一日を何とかやり過ごして、ときどき失敗しながらも向き合い続けているあなたは、すでに十分がんばっています。

完璧を目指すのではなく、
「少しだけ心を軽くする選択」
を積み重ねていきましょう。

大丈夫。あなたは一人じゃないし、必ず道は開けます。

いつか笑って振り返れる日まで、一緒に歩いていきましょうね。